【ヘタウマ映画】「怪奇!!幽霊スナック殴り込み!」(杉作J太郎監督2005年)

 漫画家、俳優、タレント、ミュージシャン、そして映画監督の肩書を持つ杉作J太郎氏(以下杉J)
の劇場映画初監督作品である。
 内容はスナックを営むヒロインに国家権力やヤクザ組織が襲いかかり、ヒロインを助ける流れ者ヤクザ、そしてなぜか「幽霊」が絡んでくるというなんともカオスなものである。
 出演者はリリー・フランキー、みうらじゅんやその他ライター出演のおもいっきりお友達まるだしのキャスティングであるが、そういう手弁当感覚がいいんだよな。
 タイトルからわかるように、杉Jの好きな東映の任侠・ヤクザ映画、キワモノ映画に対する愛も感じられるな。劇中の刑務所に入ってたチンピラがアンコ(いわゆる同性愛の相手役)が作って出所してくるなんざ、東映のあの傑作映画の遠藤太津朗と田中邦衛のシチュエーションに違いない。
 なによりも、杉Jの描く漫画同様、ヘタウマ感があっていいね!「映画」というよりも、愛すべきボンクラを楽しむ作品だと思った。

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徳川女刑罰絵巻 牛裂きの刑【1976東映・牧口雄三監督】

 タイトル通り内容はとんでもないが、海外では"SHOGUN'S SADISM"というタイトルで日本に先立ちビデオ、DVD化されているほどマニアがいるらしい。
 この作品は2本のストーリーで構成されたオムニバス映画である。
 1本目はキリシタンの女性が、変態奉行(汐路章)にいたぶられ、しまいには牛裂きの刑に処せられる。「牛裂きの刑」なんて東映さんが勝手にでっちあげたトンデモ刑罰でしょ、と思ったら実在したようだ。

(参照 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%9B%E8%A3%82%E3%81%8D

 他にも、釜ゆで、木づち打ち、火あぶり、蛇地獄などの刑罰がオマケで登場し、それを見ながら悦に入る汐路章がとんでもなく不快で気分が悪い。カイジの兵藤なんか全然かわいいもんだ。しかし、いろんな映画で個性的演技を見せる汐路章であるが、俺が見た汐路章の中ではではベストオブ汐路章だと思った。
 なお、ストーリーに、勧善懲悪な要素は全くなく、淡々と残虐な刑罰シーンがサディステックな視点ですすんでいく。
 2本目は遊び人の男(川谷拓三)が女郎の足抜けに失敗、鋸挽き(のこぎりびき)の刑に処せられる内容だ。1本目に比べ、主演が川谷拓三ということでコミカルな部分もあり、ブラックかつシニカルな笑いもあるエンディングではある。
 でも、やはり見た後はいや~なものが残る。これを見て「ソドムの市」を思い出したが、「ソドム~」はラスト近くで変態ファシスト親父たちの崩壊を予感させる場面があって、わずかながらホッとしたような記憶があるけど、この映画に関してはそんな部分が全くないな。
 まさに、徳川女刑罰「絵巻」てな感じで、残虐な刑罰を重視した画作りが淡々と続く、感情を排したクールな演出に徹した牧口監督ってただものではないかも。

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【泉ピン子】「戦後猟奇犯罪史」(1976年東映牧口雄二監督)

 タイトルバックと同時に泉ピン子(当時28歳!!)登場、フリップ片手にいきなりまくしたてるような口調で世間を賑わせた事件を説明する。
 オッサンなら気がついたと思うが、この作品は当時話題のテレビ番組であった「テレビ三面記事 ウィークエンダー」をモチーフにしたものである。
 当時の番組の内容は、タイムリーな犯罪事件を個性の強いレポーター、例えば、泉ピン子、桂朝丸(現ざこば)、高見恭子らが面白可笑しくかつきわどいトークで紹介する。
 扱う事件の内容といえば、話題性はもちろん、その犯罪の中に女性、セックスと言ったネタ的要素があれば、なおいっそう良しと言った感じだ。
 その番組のコーナーの一つに15分ほど、「再現フィルム」のコーナーがあり、その内容はTVの放送コードギリギリのお色気ムード満載のものであった。
 当然、当時の小中高生の間で話題となり、このコーナーのおかげで、ちょっと厳しい家庭ではこの番組の視聴を禁止されているところもあった。
 いってみれば、この作品は「再現フィルム」の拡大スペシャル版といってもよいつくりとなっている。ちなみに扱っている題材は、西口彰連続殺人事件(主演室田日出男)、大久保清連続殺人事件(主演川谷拓三)といったところだ。
 タイトルにあるような「猟奇」といった雰囲気はほとんど感じられず、犯行場面を中心とした忠実な再現フィルムと言った画作りである。
 映画本編よりも、ラストの泉ピン子のシメの「強姦したヤツはチン切りの刑にしちゃうとかさ。女の人はアソコを縫いつけて、したいときに糸を切っちゃうとかさ、それが面倒くさかったらタマ蹴りの練習をするとかさ。世の中の男どもはちんこ切られないように用心しなよ!!」
というセリフが一番猟奇的で爆笑モノであった。

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異常性愛記録 ハレンチ【1969石井輝男】

 タイトルを見ると、ただのエログロっぽいイメージしか感じないが、実際は案外見ごたえのあるストーカーものであった。いつもながらの東映のネーミングセンスで食わず嫌いになるのはご注意を。
 ストーリーは、甲斐性のない40代中年の染物屋の若旦那が、お気に入りの水商売のおねえちゃんにしつこくつきまとい、ストーカーする内容であった。そのお姉ちゃんも腐れ縁を絶ち切れずに追い詰められ、苦悶するお話だ。
 ストーカー役は若杉英二っていう役者なんだが、若いころは二枚目の役をやってたらしく、鼻筋など見てみればその面影はうかがえる。だが、劇中では、当時としては卓越していたであろう変態演技を見せ、見る者をいや~な気分にさせる。そんな風にストーカーが数々の変態プレイでヒロインを追いつめていくのだが、そこでヒーローが登場するってな筋だ。
 ストーリーだけ見ると、古いアメリカのB級の佳作にありそうなものなんだが、その味付けは石井監督らしく、ドロドロとした変態ちっくな画作りでテンポよく進行していくのがポイント。
あ、あと、なつかしいオカマの青江ママや吉野ママなんかも見世物的に出演してます。

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【おとなのおとぎばなし】「徳川セックス禁止令 色情大名」1972鈴木則文監督

20年ほど前まで、子ども向けのアニメや特撮映画を3本立てで上映する、「東映まんがまつり」というイベントがあった。現在のように子ども向けの娯楽も多様でない時代だったので、幼児から小学生中学年あたりの世代までには結構人気のイベントだったと思う。
 ちょうど春休み前や夏休み前になると、「東映~♪まんがまつり~♪」というCMがかかっていたのを覚えている。上映タイトルも例えば、「キャプテン翼 世界大決戦!!Jr.ワールドカップ」、「ゲゲゲの鬼太郎 最強妖怪軍団!日本上陸!!」「ドラゴンボールZ この世で一番強いヤツ」なんてタイトルをガキどもに見せたら、「うわぁ見てぇ」てな気分になり、春休みや冬休みを心待ちにしていたのであろう。
 それでは、子どもたちにはこういうイベントがあったのに、殿方たちにないというのは不公平じゃないのか?まして、現在のように、AVなどが氾濫していない1970年代、仕事のストレスをため込んだ30代以上のサラリーマンや彼女もいなく悶々とした大学生活を送っていたお兄さん達にも、映画まつりがあってもよかったのではないのか?
 当時もし、「東映おとなまつり(仮題)」なんてあったら、世の殿方たちは、上映を楽しみにしていたと思うな。ましてお色気映画は東映のお家芸であったし。
 そういうイベントでまず最初に上映してほしかった作品はこれだ

 「徳川セックス禁止令 色情大名」1972鈴木則文監督

 ネーミングセンスに関しては東映ピンク路線最高だろう。殿方どころか、中高生のギラついたガキどもも食いついてきそうなタイトルだ。
 お話は、30歳半ばで初めて性の喜びを知った九州の大名が、「民衆がこういう気持ちいいものに耽ってはだめだ」と城下に「閨房禁止令」、いわゆるタイトルのH禁止令を発令してしまう。
 当然、城下は大混乱になり、「やらせろ一揆」なんか起こったりする。
 作品はあくまでもコメディタッチで描かれており、脇役に岡八郎、平参平、唄子・啓助ら関西お笑い軍団も登場する。監督の細かい心遣いが感じられるキャスティングだ。
 当時はAVなどなかったので、当然濡れ場は長い(もっとも、それが目的で見に来る殿方が多いからだ)。少しそのあたりが食傷気味かもしれないが、全体的に見ると、良質のトンデモ時代劇に仕上がっている。


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